我が家の猫は、ペットショップからお迎えしましたが、うちに来てすぐに耳ダニの症状が見られました。
詳細は後に記載しますが、その名の通り耳の中にダニが住んでしまう状態のことで、黒い耳アカや、かゆみなどの症状が見られます。
当時は猫を飼い始めたばかりだったので、耳ダニという存在も知りませんでしたし、耳アカの量や状態、猫のかゆがりかたなど、普通なのか異常なのかわからず、困惑しました。
病院に連れていくべきか?案外猫ってこういうものなのか?・・・
もしかしたら皆さんもそういった経験があるのではないでしょうか?
ここでは耳ダニについて、分かったこと、体験したことを説明しますので、同じ症状のかたはご参考ください。
猫の耳ダニとは
耳ダニは「耳ダニ感染症」や「耳疥癬」とも呼ばれます。
ミミヒゼンダニというダニが原因で発症します。
耳ダニは大きさ約0.2~0.3mmのダニで、猫の耳に寄生し耳の分泌物や耳垢を食べて生活します。
この耳ダニは繁殖力がとても高く、感染した猫との接触により他の猫へと感染していきます。
母猫が耳ダニに感染していれば子猫へと感染し、多頭飼いの場合は1匹でも耳ダニに感染しているとすべての猫が耳ダニに感染してしまいます。
そのため、ペットショップでの感染も多くみられます。
我が家の猫はペットショップから引き取ってすぐに症状が見られたので、ペットショップ内での感染だったと思います。
獣医さんも、残念ながらペットショップでの感染は多いとおっしゃっていました。
病院にて耳ダニと診断されたのち、ペットショップに連絡してみましたが、特に何の対応もありませんでした。
購入時にサインした誓約書には、お迎え後に発覚した異常については対処できない旨の記述があり、ペットショップとしては何も対応できない、とのことでした。
誓約書のサインする前に猫の状態確認を行うことになっているのですが、店員が丹念に猫の耳を掃除しており、明らかにペットショップ側も気づいていたはずです。
ペットショップ側にもいろいろな事情があると思いますが、対応の丁寧さはお店によってさまざまだと思うので、皆さんもペットショップを選ぶ際はお気を付けください。
耳ダニの症状
耳ダニの主な症状として激しい耳のかゆみがあります。
そのためしきりに耳をひっかいたり、頭を振る仕草がみられます。
壁や床に耳をこすりつけたりすることもあります。
また、ひっかきすぎて耳に傷ができたり出血を伴うこともあります。
その傷が元となって細菌性の外耳炎や皮膚炎を起こすしてしまうこともあります。
うちの猫もよく頭(耳のあたり)を掻いていました。
耳ダニが完治した今は、1日に数回掻いているところを見かける程度ですが、当時は1時間のうちに何回も掻いているところを見かけました。
もがき苦しむ、というほどでは無かったのですが、掻きすぎて耳のあたりから出血することが何回か続いたので、病院に連れていった結果、耳ダニということがわかりました。
ただ、痒さという点ではアレルギーの影響もあった可能性もあるので、参考程度にとどめておいてください。
アレルギーについてはこちらで記載します。
また耳ダニに感染した猫の耳垢は黒くカサカサしていることが特徴です。
色が黒くなるのは耳ダニのフンや死骸によるためで、耳ダニが増えると耳垢も増えてきます。
耳を気にしている仕草が見られた場合は耳垢を確認することが大切です。
うちの猫の場合も、黒い耳アカの大量発生が見られました。
今は1週間放置しても、茶色い耳アカが一部にあるか無いかぐらいですが、耳ダニがいた当時は耳掃除をしても数日経つと目で見てわかる大きさの黒い耳アカがすぐに出てきました。
耳ダニの治療
動物病院での耳ダニの治療は以下のような流れで行われます。
- 耳内視鏡で耳の中を見たり、採取した耳アカを顕微鏡で見て耳ダニの存在を確認します。
- 専用器具と洗浄液で耳アカを除去します。
- 耳ダニの駆除薬を投与します。
- 投与は耳ダニの存在が確認できなくなるまで続きます
- 点耳薬が処方された場合は自宅でも投薬を続けます。
我が家の猫の場合も、動物病院で耳を洗浄してもらいました。
長めの棒に、先端に洗浄液を浸み込ませたコットンを絡ませ、器用に耳アカを取り除いてくれました。
また動物病院より点耳薬が処方されましたが、耳に液体が入るのを嫌がるので苦労しました。
耳の奥に薬をポトリと落とすとびっくりするので、なるべく耳に沿わせてたらすようにしました。
たらしたあとは耳のなかでなじませるように、外から揉みます。
しかしあまり耳の外側からたらすと内側まで浸透しないので注意が必要です。
治療費・治療期間
動物病院には1週間おきに3回通院し完治しました。全治約1ヵ月です。
動物病院での耳垢除去と駆除薬の投与のほか、点耳薬が処方され1日2回投薬を行いました。
通院費用・薬代で費用は下記の通りです。
通院 | 項目 | 費用 | 実際の負担 |
---|---|---|---|
1回目 | 診察料 | 3,240円 | 保険適用で、実質0円負担 |
1回目 | 薬 | 2,592円 | 保険適用外だったため、全額負担 |
2回目 | 診察料 | 3,240円 | 保険適用し、実質0円負担 |
3回目 | 診察料 | 4,320円 | 保険適用し、3割負担で実質1,296円負担 |
3回目 | 薬 | 2,592円 | 保険適用外だったため、全額負担 |
合計 | 15,984円 | 実質6,480円 |
耳ダニの予防
耳ダニは耳ダニに感染した動物から染るため、室内で飼育することで予防ができます。
外に出かける猫は野良猫などから感染する可能性があるためです。
耳ダニを予防するためには、定期的な耳掃除が大切です。
ただし、猫の耳の中は非常に複雑な造りになっており、専用器具以外で耳の奥を掃除するのはとても危険です。
耳掃除に慣れていない場合は耳の入り口を専用のクリーナーや濡らしたガーゼなどで拭き取り掃除をします。
動物病院からも、耳掃除は外側だけで良いと言われていますので、綿棒などを使って奥のほうまで掃除する等の処置はやめておきましょう。
うちの場合は、室内の一匹飼いということもあってか、その後耳ダニは発生していません。
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