猫のトイレの回数が多いとき、実は尿が出ていないかも。膀胱炎の症状と治療について。

猫の病気・健康

飼っている猫のトイレの回数が多いことはありませんでしょうか?
気が付くと一日に何回もトイレに行っている、そう言えばどことなく元気がない、そんな状況はもしかしたら膀胱炎になっているかもしれません。
そうなると実はちゃんと排尿出来ていない可能性があります。

膀胱炎は猫が最もかかりやすい病気の一つです。
我が家の猫も膀胱炎にかかってしまいました。
かかりやすい病気なうえ、症状が分かりにくい、重症化する可能性がある、ということで、猫を飼っている皆様にとっても大事な内容だと思うので、体験談や獣医さんから伺った内容を記載したいと思います。

膀胱炎の原因・症状

猫の膀胱炎とは

膀胱炎とは膀胱に炎症がおき、血尿や頻尿の他、排尿時の痛みなどの症状が表れる病気です。
腎臓や尿道に結晶や石が出来てしまうこともあります。
我が家の猫はトイレに行く回数が多い以外に、ベッドの下にいる時間が長かったです。
猫は体調不良のときに人目につかない場所に避難する傾向があるので、もしかしたら排尿時に痛みがあったのかもしれません。

冒頭に記載したように猫で良く見られる病気ですが、描種によってもさらに発生しやすさが異なるようです。スコティッシュフォールドは発生しやすいようです。
さらにオスにほうが注意が必要とのこと。
我が家の猫はスコティッシュフォールドのオスです。。。
オスの場合、メスと比べて尿道が狭いので、石や膿ができると排出しにくいのが理由です。

原因

猫はもともと砂漠で生きていた生き物なので、水分が少なくても生きていけるよう、体の中で尿を凝縮し水分を再利用する、という説があります。
しかしストレスという説もあります。

我が家の猫の原因は分からずじまいでしたが、水分の摂取が足りないのではと思い、スポイトで少し水をあげるようにしました。

スポイトは水を飲ませる以外にも、粉薬を溶かして飲ませるときにも活用できます。
ご飯のうえに粉薬をかけてあげるのですが、我が家の猫はもともとご飯をがっつかないので、重宝しています。

膀胱炎のときの猫の行動

こんな行動をしていたら膀胱炎の可能性ありです。

  • トイレによくいく。
  • トイレにいかない、排尿していない。
  • ペニスあたりをよく舐める。

うまく排尿できていないので何回もトイレに行っている可能性があります。
我が家の猫の場合、15分に1回ぐらいトイレに行っていました。
猫砂はすぐに乾くのでちゃんと排尿できたか分かりにくいので、合わせてその下のトイレシートを見て確認しましょう。

治療方法・治療費・処方薬

我が家の猫は2回通院しました。

1回目の通院:尿検査・薬処方

まず獣医さんから尿採取キットをもらい、一度帰宅しましたが、すぐに尿を採取できたので、その日のうちに尿を提出し、尿検査してもらいました。

尿採取はウロキャッチャという先端にスポンジを付けた器具で取得しました。
排尿時に後ろからスポンジを添えて尿を吸わせます。
猫を驚かしてしまってはいけないですが、遠慮し過ぎると十分にスポンジが尿を吸わないのでバランスが難しいです。
難しいときはトイレシートを表裏逆さにして、あえて溜まるようにしておいてから採取すると良いです。

尿検査の結果、下記のことが分かりました。

  • 尿のpHが低い。通常6.0~6.5のところ、5.5だった。
    pHが低いと結晶が出やすくなります。
  • 潜血あり。
    ちなみに潜血があるからといってトイレシートが真っ赤になるわけではありません。
    ちょっと見ただけでは分からないかもしれません。
  • 球菌が検出。
  • シュウ酸Ca(結晶成分)が検出。

下記の薬が処方されました。説明文は薬袋に記載されたものから引用させて頂きました。

  • 抗生剤
    成分:アモキシシリン。粉薬。
    各種感染に対する治療効果。安全性も高い。
  • オンシオール
    非ステロイド性抗炎症薬。粉薬。
    安全性高く、痛みのあるところに早く効いて長く留まる。

■2回目の通院(約1週間後)

1週間薬を飲んで、再度、尿を採取し病院に提出しました。

尿検査の結果、下記の通りでした。

  • 尿のpHは依然として低いまま。前回と変わらず5.5。
  • 潜血無し。
  • 球菌無し。
  • シュウ酸Ca(結晶成分)無し。

獣医さんの話だと、大方回復出来たと思われますが、pHが低いので、一応レントゲンをとることになりました。
結晶成分が固まって腎臓や膀胱に石ができる可能性があるとのことでした。

レントゲンをとって確認してもらいましたが、石はありませんでした。
ちなみにこちらが獣医さんの許可をとって撮影したレントゲン写真です。

左側の丸で囲った場所あたりが腎臓で、右側が膀胱です。
石が出来ると、骨部分と同じぐらい真っ白な点が表れるそうです。
ちなみに細かくは書きませんが、このレントゲンから宿便が多いことも分かりました。。。

治療費

かかった治療費は下記の通りとなりました。

通院項目費用
1回目診察・尿検査3,500円
1回目3,600円
1回目保険-5,467円
2回目診察・尿検査3,500円
2回目レントゲン5,000円
2回目保険-6,545円
合計5,148円

予防

猫がトイレを使いやすくなるよう、環境を整えてあげることが大事です。
また水分の摂取も大事です。普段から水の減り具合を気にしてあげると良いです。
また獣医さんの話だと、膀胱炎はなかなか気付きにくい病気なので、何もなくとも定期的な尿検査を行うことがオススメ、とのことでした。

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